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in situ

書きたい事を書くところ

結婚は人生の墓場なのか

先日、友人が結婚式を挙げた。昔からある結婚式場で、今時の派手な装飾の式場と言うわけではなかったが、新婦が3回もドレスを着替えていたからそれなりの金額が掛かった式だった。

various cemeteries

以前、投稿した記事で触れた事だが、私は結婚式という奴が大嫌いだ。だけれど、いい大人だからマナーを遵守するし、祝儀もきちんと持参する。家やネットでは愚痴や文句を言うが、人生の門出を祝うぐらいの常識を弁えているつもりだ。結婚式を行なったのは社会人になってからの付き合いの友人で、どちらかと言うと浅い付き合いに部類する。その友人の友人(私とはほぼ無縁)が式場でこんな言葉を大きな声で口に出していた。

「 結婚は人生の墓場、まだ二十代なのに結婚する奴は馬鹿だし、負け組 

自分の友人なら止めはするが、知らない間柄。周りの雰囲気がピリピリし始めた所で友人と思われる男性が止めていたが、彼は何を思ったのかその友人にキツめの言葉を掛けていた。

彼がどういった人間なのかは知らないが、「結婚は人生の墓場」という言葉が、式が終わってからも頭に焼き付いていたので、今回は「結婚は人生の墓場なのか」について自論を書いていく。

「結婚は人生の墓場」とは

生で他人が口にするのは初めてだったが、メディアやネットで見かけた事がある人が多くいると思われる言葉。結婚率低下や晩婚化の背景に、ネットで「結婚」に対する愚痴や嫌な体験、離婚などのネガティブな書き込みを見たのが私は初めてだった。

この言葉はよく見かけたので、恐らく誰かしらの名言だろうと思い、検索をするとすぐにでてきた。

「結婚人生の墓場」とは、フランスの詩人であるシャルル・ボードレール(Charles Pierre Baudelaire)の言葉を誤訳した言葉らしい。

ボードレールは、梅毒が広がっていくその様子を見てこう言いました。

「自由な恋愛はやめて身体を清め、墓のある教会で結婚しなさい」

つまり、ボードレールは「自由恋愛は性病にかかってしまう恐れがあるので身を清めて結婚しましょう」という意味合いで言ったのです。

ですが、思いもよらぬことに、日本語でこのボードレールの言葉を訳しているうちに誤訳され「結婚は人生の墓場」という言葉として残ってしまったというわけです。

※引用 - 意味は正反対!『結婚は人生の墓場』と最初に言った人物 | 婚活のみかた - Part 2

この言葉は誤訳したらしいので、元となる言葉とは意味が違うらしく、「結婚は人生の墓場」という言葉自体には正しい意味は無く、受け手の捉え方次第と言うことになる。

結婚式場で言葉にしていた彼は何処かで見て(聞いて)、言葉通りの意味で言ってしまったに違いない。

結婚は墓場?

墓場=死後の場所」というイメージがあるが、なぜ結婚が人生の死後の場所になるというのだろうか。

結婚に否定的な人物が良く言うのは「自由が無くなる」「遊べない」だ。金銭事情や家庭の事情、他にもあるかも知れないが、私が良く耳にするのはこの2つだ。

だが考えて欲しい。結婚して何が変わるのだろうか?私の場合だが、結婚した前と後ではさほど「自由」というヤツは変わらなかった。むしろ、結婚した後の方が時間的都合がつくようになった気がする。2人で生活を営んでいくのだから、一人暮らしで今までやっていた家事などを分担すれば好きなことをする時間は増える。実家暮らしだった場合を除き、自立した生活をしていた人間ならば自由な時間は増えるwin-winだ。自由が無くなるとは思えない。

上記の事を結婚反対派の友人に問いた事がある。返ってきたのは「自分の時間が無くなる」という言葉だ。私も結婚して自分の時間が減ったのは感じたが、無くなるほどではなかった。これに関しては、結婚する相手による所があるだろうから、一概には言えないが、自分の時間を大事にさせてくれる相手と結婚すればいい話だ。

もう一方の「遊べなくなる」だが、これに関しては結婚しても遊ぶ人間は遊ぶだろうし、結婚は関係ない。普通の「遊ぶ」ではなく、女性関係の「遊ぶ」ができなくなるという意味で言う人間がいるが、「ゲス不倫」が流行ったように、既婚者の不倫なんてものは身近になりつつある。私は不倫に対して否定的な人間だが、やっぱり「遊ぶ」と言う事が結婚を墓場にしているわけではないと思う。

上記の事から、「自由が無くなる」と「遊べない」は、結婚を墓場にする理由にはならないと私は思う。

結婚は墓場って誰が言ってるんだ?

すこし、冒頭に戻ろうか。

「結婚は人生の墓場」と言っていた結婚式場に来ていた新郎の友人(私とは無関係)は左手薬指に指輪をはめていなかったと思う。すこし距離があったから、正確では無いし、結婚式場に指輪をつけて来ない人間もいるから、確定では無いかもしれないが、彼は「未婚者」だと私は推察する。

未婚者が「結婚」について語るのはちゃんちゃら可笑しい話なのだが、今日ではメディアやネットで結婚生活について語っている人が多くいるから、それに影響を受けても仕方ない。どこで何を見たのかは知らないが、結婚生活は人によって合う合わないがある。他人の意見を聞いて「結婚は人生の墓場!絶対にするもんか!」なんて短絡的な考えどうなのだろうか。結婚が勝ち組とは言わないが、一度経験してから言って欲しいものだ。

もし、仮にだが、彼が既婚者だとしよう。既婚者が結婚について語るのはおかしな話ではないが、「結婚は人生の墓場」などと言うのなら結婚生活に対して相当な不満があるのだろう。結婚相手か、結婚したことに対してかは分からないが、彼にとって結婚は失敗だったのだ。結婚に対して不満を漏らしたい気持ちがあるのかもしれないが、それは満足できる相手と結婚できなかった彼のせいだし、結婚生活を努力できなかった彼のせいだ。やっぱり「結婚は人生の墓場」では無いと思う。人によっては「墓場」になるのかもしれないが。

結婚を人生の墓場にしない為に

誰が言い始めたかは知らないが、言葉の意味を知らずに一人歩きしてしまった、「結婚は人生の墓場」という言葉。私はこの言葉を少し変えたい。

結婚生活は十人十色で、全く同じ結婚なんて存在しない。もし結婚が墓場となりうるのなら、そうならないように努力すべきだ。結婚する前に相手を見極める努力、結婚してから墓場にならないようにする努力。結婚が人生の墓場なのではなく、努力しない人にとって結婚は人生の墓場なのだと私は思う。

全然纏まっていない文だが、書きたいことを書いた。